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日本の中心、東京。
そこにそびえたつ大きなキャンパス。
高等部と大学のある、桜ヶ丘学園―――。
明治時代に創立の名門お嬢様校。
世間の男子からの人気も高く、制服が可愛いと女子からも人気な学校。
そんな競争率の中、見事入学できた生徒たちはみんなうきうきしながら、学校に来る。
桜色のスカートをなびかせ、会話に華を咲かせて。
そんな中その少女だけ不機嫌そうなダルそうな顔をしていた。
薄い茶髪のロングヘアー。
風に揺られてふわふわ舞っているが、ストレートは決して乱れない。
白くて細い脚をしっかり大地に踏みつけ、凛と歩く。
真っ直ぐにみんなと反対方向へと―――。
そして彼女が足を止めたのは…
大きな桜の記念樹の前。
大きな瞳を悪戯っぽく輝かせ、軽やかに記念樹に登っていく。
1番太い枝に腰掛け、子供のように足を揺らした。
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