4,めもりー

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大きなカメラを持って夢見がちな瞳でジュースを選ぶ姿が可愛らしかった。 そこへ4人組の派手なグループがやってきて儚げな少女にぶつかった。 思いっきりわざとだった。 自分達は偉いグループだからと見せつけているように歩いていく。 少女の存在なんて無視だった。 同時に大きな音をたてて割れるビンと落ちたジュースのパック。 少女の顔が驚いたように目を開き、すぐに悲しそうな顔に変わった。 そして4人組に向かって反論した。 それに対する4人組の馬鹿にしたような態度に何だか見ていられなくなった。 人と極力関わらないようにしてたのに。 私のせいでいじめを受けるようになってはいけないから。 でも、少女の悔しそうな悲しそうな顔がーーー 私の心を離さなかった。 諦めて欠片を拾う姿に心が何故かズキズキ傷んだ。 自分でもこの感情がよくわからなかった。 拾い終わって我に返った。 早く立ち去らねば。 わざと少女を突き放した。 近くに真由香を見つけたからーーー。 ごめんね、もっと話したいけど… 駄目なの。 久しぶりにこんな感情を持ったかもしれない。 ありがとね。
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