桃園の誓い

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桃の花が踊るように舞っている。 一枚の桃の花が、気を失っているヴァルカンの顔にペタリとついた。 「う、う‥ん」 ゆっくりと眼を開いたヴァルカンの目の前には――花咲き乱れ、いっぱいに広がる桃の木。 此処は自分の家じゃない、とすぐに理解し飛び起きた。 「‥‥‥あれ‥確か‥携帯の画面が赤く光って‥‥それで‥?」 その後のことが全く思い出せない。 不安を考えながらふと横を見てみると、そこには白馬義従が倒れていた。 .
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