第1章 出逢い

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光り輝く満月の夜 屋根の上には少女 屋根の下には昼間、甘味屋の女性に暴力を働いた不逞浪士がいる 屋根の上の少女は静かに音をたてず、不逞浪士の正面に降り立った。 『生きて帰れると思うなよ?』 少女は不逞浪士に向けてそう言い放つと、急所目掛けて突き刺した。 不「ガハッ!………鬼……姫……」 そう呟いて、不逞浪士は倒れ息絶えた。 『……こんな奴ら早くいなくなればいいのに…』 少女はそう呟いて、地面を蹴り屋根に乗った。 遠くから数人の足音が聞こえてくる。 『………やっと来たか』 斉「ここらへんから血の臭いがする……皆急げ」 足音とともにそんな声も聞こえる。 少女は懐から鬼のお面を出す そのお面を不逞浪士の横に置き、 少女は毎日口ずさむ歌を歌いながら立ち去った。
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