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「は?」
何言ってんだ?こいつ
予想外な言葉に顔をしかめ、どういうことだと問いかける。
しかし如月はそれに答えることなく、笑みを深めるだけだった。
……こいつ、一体俺のどこを見てそんな考えにいたるんだ。
通常ならば称賛としての言葉だろうが、俺にとってのそれは、ただの揶揄としか思えない。
思わず顔を歪めるが、そんな嫌悪感も次いで口を開いた水城の、それを遥かに越えた突飛な言葉に消え去った。
「じゃぁ鬼ごっこをしよう」
「…………は?」
今の会話の中で何故そんな発言に繋がったのか。
「お、いいなそれ」
「いいんじゃないか?」
変態の思考は変態に通じるらしく、橘と如月が名案だと言わんばかりに了承の意を示す。
「じゃぁ俺らは3分後に追いかけるから――」
「いやいやいや…なにを勝手に話をすすめてんだ!俺は了承してねぇ!」
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