主人公鉄則5「お人好し」

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「は?」 何言ってんだ?こいつ 予想外な言葉に顔をしかめ、どういうことだと問いかける。 しかし如月はそれに答えることなく、笑みを深めるだけだった。 ……こいつ、一体俺のどこを見てそんな考えにいたるんだ。 通常ならば称賛としての言葉だろうが、俺にとってのそれは、ただの揶揄としか思えない。 思わず顔を歪めるが、そんな嫌悪感も次いで口を開いた水城の、それを遥かに越えた突飛な言葉に消え去った。 「じゃぁ鬼ごっこをしよう」 「…………は?」 今の会話の中で何故そんな発言に繋がったのか。 「お、いいなそれ」 「いいんじゃないか?」 変態の思考は変態に通じるらしく、橘と如月が名案だと言わんばかりに了承の意を示す。 「じゃぁ俺らは3分後に追いかけるから――」 「いやいやいや…なにを勝手に話をすすめてんだ!俺は了承してねぇ!」
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