主人公鉄則6「押しに弱い」

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『……っ……やってやろうじゃねぇか……っ!!』 後で吠え面かくんじゃねぇぞ、雑魚共!! 冷静さを失い、我を見失った俺は、まんまと如月にのせられた。 そして5分後に追いかけるという如月の言葉を聞くが早いか、地を蹴り窓の桟を掴み、窓を飛び越えた。 『……――――っ――!!』 後ろであがる驚きの声は無視して、空気抵抗を利用し身体のバランスをとる。 ザンッと地面に降り立つと同時に身体のバネを効かせ着地の衝撃を殺した。 『……ここ三階だぞ……』 呆然と呟かれた橘の言葉に、背を向けたまま舌を出す。 直後、瞬時に校門の外へと駆け出した。 そして、冒頭――……現状へと繋がる訳だが…… ――……もう一度言おう。 なんでこんなことに。
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