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橘が異常なほどに軟派な対応だから、余計にそう感じるのか。
それにしても同じ問題児(トラブルメーカー)で、共に過ごすことが多いだろう三人で、こうも態度に差があるとは――……
「――――――いや……、」
――……そうでもないのかもしれない。
対応の仕方に大差はあれど、彼らの様子から察するに“ああいう”彼女たちを本気で相手にする気がないのは、三人とも同じだ。
――……橘は『俺はかわいい子はみんな本気で愛してるぞ』とかほざくかもしれないが。
簡単に想像できるその様子に呆れつつ苦笑を浮かべる自分に気付き、はっと我にかえる。
いやいやいや！笑ってる場合じゃねぇよ！
少し気持ちが理解できるからって、あいつらは同情や共感を感じていい相手じゃない。だからこそ今、あいつらから逃げてるんじゃないか。
俺を不本意ながらもこうやって隠れて逃げ回る状況に追い詰めてる張本人達だ。むしろ敵！
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