主人公鉄則2「容姿端麗」

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「じゃ、私仕事行ってくるわね。学校休んだんだからくれぐれも家で大人しくしてるのよ。どうしても暇ならそこの奴でも殴ってストレス解消してなさい。」 「解った。殴る。」 強く念を押す姉貴に頷いてみせる。 「ちょっ、酷い!!お前らそんなに兄ちゃん嫌いか!」 「あんたは殴られようと鈴斗を家から出すんじゃないわよ。出したら踏み潰す」 「怖っ!!」 じゃ、と呟いてから、彼女は喚く兄貴を無視して出掛けていった。 玄関の扉が閉まるのを見届けてから、横で喚く兄貴を見る。 年を考ると当然といえば当然だが、身長差で自然と見上げる形になるのが死ぬほど腹立たしい。 ……穀潰しのくせに生意気な。
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