主人公鉄則3「運動神経抜群」

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その体勢から後ろに飛び退き地面に片手をついて着地する。 …咄嗟につい避けてしまった。 条件反射で思わずとったその一連の動きに焦る。 ……今のはやばい……っ… 後ろで橘がピューッとふざけた口笛を吹いた。 「へぇ、今のを避けれるなんてすごいじゃないか。」 落とされた声に内心冷や汗を流しつつ、そっと視線をあげる。 至極愉しそうに口角をあげて笑う男と視線が重なった。 ――……どうやらあの噂は確からしい。 ……水城 拓哉(みずき たくや) 「君、本当は強いんだろ?早く戦(や)ろうよ」 ――…戦闘狂いの武闘派―…。
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