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「まぁ、昨日も欠席だったし病み上がりだから今日は仕方ないだろ。遅刻しないよう、以後は気を付けるようにな」
「…はい、すみませんでした。失礼します」
担任のありきたりな台詞に合わせて頭を小さく下げる。そしてガラリと音をたて職員室の戸が閉まると同時に頭を上げた。
チッ……内心で盛大に舌をうち、腹立たしさに顔を歪める。
もちろん、表には出さない。
くそ…あいつらのせいで遅刻したじゃねぇか。
遅刻すると否応なしに多少なりと目立つ。特に教師の印象には少なからず残る。
目立たないように、それを防ぐ目的で昨日は学校を休んだというのに。そりゃ面倒だったってのもあるが。
あいつらのせいで今日も遅刻は確定だったが休むわけにいかない、――なんせ姉貴が怖い。
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