主人公鉄則4「頭脳明晰」

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教師が居ない、このほとんどの生徒たちが帰った静かな教室に、二人きり。 こんなの、どうやったって印象に強く残るじゃないか。 それだけでも気分は最低最悪、憂鬱を通り越してもはや鬱。なのに、そのもう1人の生徒というのがこれまた最悪である。 「――……」 小さくため息を吐き、鬱な俺の神経を更に磨り減らしている原因をチラリと横目で見る。 ――……如月 舜(きさらぎ しゅん)。 隣の組の学年トップ。所謂、秀才というやつだ。 薄い茶髪でだらけた服装、常にだるそうな表情という見た目は、その真逆を示していたが。 そして、橘、水城に次ぐ三大問題児(トラブルメーカー)の最後の1人である。 何故。 もはや脳内にあるのはそれだけだった。 何故!よりにもやって、何故……ここにいるのがこいつなんだ。なんで、問題児(トラブルメーカー)なんだ!! 厄日だ!昨日に続けて今日も!! たった2日で三大問題児(トラブルメーカー)全員と関わることになるなんて!! そうじゃないならもはや俺は呪われている! 行き場のない憤りにギリギリと内心歯軋りをする。
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