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ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ
ちょこ、ちょこ、ちょこ、ちょこ、ちょこ
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ
ちょこ、ちょこ、ちょこ、ちょこ
ザっ……
ちょこ、ちょこここ……
…………
…………
ザっ、ザっ
ちょこ、ちょk「おい!姫川!!お前はさっきから何やってるんだよ!?何か用があるなら普通に話しかけてくれよ!!後ろを付かれると落ち着かないんだよ!」
「ひゃ!?び、びっくりしたぁ~。明君、いきなり大きな声出したらいけないんだよぉ~。ひなこが驚いちゃうんだよぉ~」
「い、いやぁ、いきなり大声出したのは悪かったけどさ、姫川が普通に話しかけてくれていればお前を驚かす事も無かったんだから、こんなストーカーみたいなことしなければ良かったんだよ。ていうか、なんで俺の後ろを付けてたの?」
「えぇ~?だって、明君に気付かれないで学校まで行けたら、ひなこ、ご褒美にショートケーキをプレゼントしようと思ってたから~。でも、ばれちゃったね~、残念だよぉ~」
「えぇ!?マジで!?くそぉ~!こんなことなら、わざと気付かないふりをしておけばよかったぁ!!タダでケーキが食べられるチャンスだったのに!!」
「本当だよぉ~。ひなこの為に気付かないでいてくれると思ったから、明君を選んだのにぃ。あーあ。ひなこ、今日はショートケーキ食べられないや。うん?タダでは食べられないよ?ちゃんとお店の人にお金を払わないと、ショートケーキは食べられないんだよぉ?」
「え?いや、だって姫川が俺にくれるって……」
「ひなこが、明君にぃ?ひなこはひなこにプレゼントするの!明君なんかにショートケーキはあげないよ!」
「じ、自分へのプレゼントかよ!?なんだよ、やっぱり気付かないふりなんかしないでよかったんじゃねぇか……って!『なんか』ってのはなんだよ『なんか』ってのは!?」
「明君がひなこからプレゼントをもらえるほど素敵な人だと思ってるのぉ~?明君にあげるなら自分で食べちゃいます!」
「くそ!こうなったら、絶対お前に俺の事を素敵イケメン紳士だと言わせてみせるからな!!」
「あはは~、明君なら100年かければ大丈夫だよぉ~」
「絶対不可能宣言!?」
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