一方そのころ僕はといえば

2/6
108人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
上条明(かみじょうあきら)は息を切らせて教室に飛び込んできた。 黒い髪をツンツンにとがらせている彼は男女問わずに気軽に話し合える性格からクラスメイトからは気兼ねなくいじられる良いやつとして認識されている。 そのためそのカリスマ性は半端ない。 彼がひとたび声を上げればクラス中のみんなが彼のために動き出すことだろう。 その隣にはクラスの男子から女神と称されている女子が二人。 橘憂(たちばなゆう) 黒髪ショートで元気印の彼女はクラスの陰湿系男子からの圧倒的支持を得ている。 常に活発な彼女はその性格にふさわしく運動神経は抜群だ。 今度陸上部の試合で全国大会に出場するらしい。 さらにその話易さから同性からもこよなく愛されていてクラス中から愛されている女子生徒だ。 嬢ヶ崎可憐(じょうがさきかれん) キラキラ光る金髪をくるくるカールしたいかにもお嬢様風は彼女はまさしくお嬢様なのである。 IT企業の社長を父に持っている彼女からは本物のお金持ちの雰囲気が漂っている。 少し傲慢なところがあるがしっかりと気遣いのできる彼女には同性の友人も多くいる。 もちろん男子からの人気も。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!