一方そのころ僕はといえば

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「マジで勘弁して下さいよ。そんなにイチャイチャしたいなら学校が終わった後にラブホテルにでも行って先生と上条の奴で愛し合って下さいよ。先生と教え子の禁断の愛。良いじゃないですか。そんで二人で駆け落ちでもして俺の目の前から消えて下さいよ。本当、お願いします」 「ちょっと!江西陀!そんな事言わないでよ!それじゃあ明が私じゃなくて先生が好きみたいじゃない!言い直しなさいよ!」 橘さんが江西陀に対して抗議をしているが、突っ込むところ、そこじゃないですよ。 そしてその言い方だとあなたが上条を好きな事がもろにばれてしまう恐れがありますけど。 そんなサラッと告白していいんですか? 「ああ、そうでしたね。それじゃあ、いっそ橘さんと、あと嬢ヶ崎さんも加えて4pとしゃれこめばいいじゃないですか。うわ―上条うらやましいぞー」 「なんで俺がラブホテルに行くことが前提に話が進んでるんだよ!?桐人!お前のせいで俺がどんだけ迷惑してると思ってるんだよ!!いいかげんにやめてくれ!!」 「はっ!何言ってんだか。あんたのせいでこっちは毎日毎日見たくもないラブコメ見せられてイライラしてんだよ!!まぁ?あんたが?もう女の子に手を出さない、って言うんなら考えてあげなくもないけどな!」 あーあー、また二人の口喧嘩が始まりそうだよ。 まぁ、人の悪口に関して江西陀の右に出る者はいないからな。 いつも上条が言い負かされている。 あと、二人が騒いでいる後ろでは、 先生が「いいわぁ、明君と駆け落ち!早く行きましょう!!」 橘さんが「4p!?駄目よ!!明の初めては私って決まってるんだから!!」 嬢ヶ崎さんが「ラブ……ホテル……?失礼ですがそれはどのようなホテルなんですの?何かの娯楽施設ですか?」 などというように、各々が自由に喋りまくっている。 いろいろ突っ込みたいところはあるが、とりあえず嬢ヶ崎さんにはそのまま純粋のままでいてもらいたいものだ。 汚れまくった僕の心には、嬢ヶ崎さんのそんな純粋さが眩しく感じるよ。
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