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こういう少し強引なところも、捺月の好かれるところだ。
顔も可愛いし、頭もどっちかと言うと良い方だし、何よりも人の気持ちをすぐに感じとるところだ。
五月はそんなことを考えながら、捺月を見ていた。
『おい、五月。なに、捺月ちゃんのことガン見してんだよ。』
隣の席の瞬が話しかけてきた。
遠野 瞬(トオノ シュン)は中学の時から、バスケ部で一緒で仲が良い。
調子良いやつで、怖くなるくらいのポジティブ野郎。
茶髪のフワフワした髪。
男にしては少し小さい背。
これが瞬のコンプレックス。
でも、捺月の『背が小さくたって、バスケは出来るし、上手くなれるよ。』この一言で瞬は中学の時、バスケ部をやめなかった。
捺月は瞬に会うたびに、『ふわふわ、いいなー。』って言って、瞬の髪を撫でる。
捺月は瞬のコンプレックスをなくそうとしてた。
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