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『別に。捺月、変わんねぇなぁって、思っただけだ。』
五月は何事もなく、答えた。
『あのさ、モタモタしてると、捺月ちゃん、他の男に取られるよ?』
瞬はそう言ってニヤリと笑い、また別のやつと喋りだした。
『…………。』
五月はなんとなく、捺月の横に自分ではない男が並んでいるのを想像した。
『……んなこと、ないだろ。捺月に彼氏?ないない。』
五月は一人言を言って、首をふった。
『じゃあ、女子で執事やる子は7、8人。メイドは3、4人。男子で執事やるのは6、7人くらいで。』
捺月は流れよく文化祭の出し物についてを決めていく。
『じゃあ、メイド服とかのコスプレ系や小物類も生徒会が揃えるんで、コーデとヘアスタイル、メイクを決める衣装係を7、8人。あとの人たちは、呼び込み、または、裏方。売るものを作ったり、教室の飾り付け等々。じゃあ、やりたいやつは早い者勝ちだよー。』
捺月はそう言って、どんどん手を挙げさせる。
捺月とバッチリ目があった。
『五月は執事、決定だから』
捺月は口パクでそう言って、また話始めた。
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