最初は小さな嘘でした。

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チラリと腕時計に目をやる 待ち合わせまであと3分 朝食を抜いたかいあって余裕で着いた。 待ち合わせ場所に小学4年生からの友達である佐藤亜乃ーサトウアノーの姿はない。 朝食、食べる暇あったかな…… 目を閉じて腕を組み壁に寄りかかる。 腕を組む行為は無意識の内での喋ることへの拒絶だと、何かの本で読んだ覚えがある。 ならばよく腕を組む私はどれだけ喋ることを拒絶しているんだ、と思う。 片目を開けて時計を見る 時間、過ぎてんじゃん…… はぁ…… 待たす勢いで支度したんだけどな…… 二回目だけど亜乃とは小学4年生のときからの友達だ その頃から私は亜乃のことが嫌いだ。
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