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「格好ってどういう事です?」
キョトンとしているノエルに私は笑顔で返す。
「ふふっ、頭にトウモロコシの髭がついてるよ。」
「えっ!嘘っ!」
ノエルは慌てて頭を両手で一緒懸命に探る。
ようやくその手が3本に分かれたトウモロコシの髭にたどり着いた。
「あっ、本当だ…」
頭から手に移った髭を見て、ノエルは顔を赤くした。
「ところで、畑の被害はどうだったの?」
「あっ、はい、食われたのが5本、踏み倒されたのも5本程度、ディックさんの話しだと被害は軽いそうです」
慌てて敬礼してノエルが答える。
「そう、良かった。」
私はホッと息をつく。
「ああ。さてじゃあ、そろそろ戻るか、道案内頼むよノエルさん」
「もお、先輩、私後輩なんですからノエルでいいですよ」
ここまで最低7回は見た光景だ。ホムラもホムラでなかなか慣れないみたいだ。
彼は右手で頭を掻く。
「分かってるんだけど、なかなか慣れないんだよなぁ」
「えー、その割にはシズク先輩は呼び捨てじゃないですか」
「確かにそうね」
私もそういえばと話に加わる。
「そこのところはどうなってるの?」
中腰姿勢から見上げるようにホムラに尋ねる。
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