第一章 影の始まり

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「ちょっ!それを先に言ってよ!」 私は驚いて立ち上がると怒ってティナを見た。 「ごめん、ごめん。ところであんた、一体なにやらかしたの?」 「何もしてないよー!」 「でも、総隊長直接の呼び出しなんてめったにないじゃない?」 確かに上司を通して隊長から指示、命令される事は良くあるが隊長直々話を聞く事は殆どない。 「まぁ、そうだけど、悪い事した覚えもないし、何か雑務じゃないかな?」 「まぁ、それが妥当かー。つまらないなぁ。」 人の不幸を期待しないでよと思いつつ部屋の入り口へと向かう。 「とりあえず行ってくる。」 私がそう言うとティナは頑張れと手をヒラヒラ振っていた。 それに手を振り返し、部屋を後にした。
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