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会
カーテンとカーテンのほんの隙間から差し込む光に目が覚める。
あんだけ泣いたから今朝はスッキリして気持ちがいい。
ただ、家の外界と同じ晴れ晴れしたこの気持ちはこのあとすぐに消えるのだった。
僕はいつものように歯を磨き制服に着替えリビングで朝食をとる。
のんびりパンを食べぼーっとテレビを眺めていたその時だ。
『ここ最近起きたた行方不明事件がまた起きた模様。
この2件の事件は関連性があるものとして警視庁は捜索しています。
警視庁によると誘拐の可能性もありとのこと。
この行方不明者は……』
険しい顔して親は
「物騒だね、睦月夜間の外出は控えめにしときなさいよ」
「うん、わかったよ」
仕度をし玄関を開けると如月君が待っていた。
「おはよう、睦月」
「おはよう、わざわざ待ってくれたの?」
「まあ睦月が昨日あれだったからな
でも心配はなさそうだな
それに俺が昨日指摘した通り顔上がってて明るくなったじゃん
それを頑張って維持しろよ」
楽しそうに如月君は言った。
僕は明るく頷いてみせた。
やってやる
今までの僕を変えるんだ。
そう決意した朝だった。
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