6/14
前へ
/26ページ
次へ
「さて、どう弁解するのかしら? 言ってみなさいよ!」 「弁解って言われても…なんせ、本を読みながら歩いてたわけだし… えと、その…」 「なにうじうじしちゃって あなた男でしょうが でも顔は女の子っぽいわね まさか男装の趣味かしら」 「違うよ、れっきとした男だよ! 」 そうだ、如月君と約束したんだ 男らしくいようって そう、男らしく… 「何?威張れる立場かしら?!」 「ひぃ~すいません」 無理でしたー やっぱり僕は男らしくいられないんだ。 「う~ん………そうだ いいこと思いついたわ 明日からあなたは罰としてあたしの言うこと聞きなさいよ それで今回のことちゃらにしてあげる」 彼女は笑いながらそう言うが眼は笑ってなかった。 「えと、一応聞くけど それって期間どのくらいでしょうか?」 「知らないわよ!?あたしの気分次第」 どうやら僕は無期懲役を課せられたようだ せっかく光が差し込んできた僕の学校生活は 明日から再び闇が包みそうです。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加