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彼女はそう言って僕の手を引っ張って歩く。
3限目の授業の時だ。
ブルルル
突然僕の携帯が震えた。
こんな時に誰がメールを。
開けてみると携帯のディスプレイには知らないアドレスが表示されていた。
まさかね…
内容は
『私のアドレスを登録しておきなさい!
あとこの時間が終わったら屋上に来て』
名前くらい書いててほしいものだ。
まあ名前書いてなくても誰かはおのずと分かった。
キーンコーンカーコーン
1つの大きな固体にチャイムの音が響きわたると、クラスにいる各々は背伸びをしたり次の準備をしたり寝たりしていた。
さて、呼び出されたわけだし行こうかな。
教室を出ようとしたら如月君に声をかけられた。
「どこ行くんだ?」
「ちょっと野ノ浦さんから御呼び立てが」
「そうか。
それにしても睦月、結構弱々しい雰囲気が減ったな」
「そう?ありがとう」
そして僕は教室から駆け出した。
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