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「な、なに?」
ここで改めて見てみると野ノ浦さんって眼がくりっとして顔だちも綺麗だな。
「あなた放課後暇でしょ?
ちょっと買い物に付き合って」
「え!?別にいいけど
というより僕が断っても連れていくんでしょ?」
「あと私…」
「?」
「パンツは水玉か縞模様しか持ってないの」
「知らないよ!
野ノ浦さんが何履いててもどうでもいいよ」
「じゃあ、きわどいのでも履いてこようかしら」
きわどいのは置いといてこの人クラスとかでは普通に楽しげに話してるくせに
僕の前だと本当にこんな下りさえ顔色1つ変えずに話すよな…
まあいいんだけど。
「じゃあ放課後校門前でね…
あっ忘れてた。
ここの鍵は合い鍵作ったから」
彼女は駆け足で校内へと消えていった。
そういうことね。
にしてもあの人の考えが全然読めない。
一体何を考えて行動を起こしてるのか、それで僕はあの人にとって何なのか…
いやこれははっきりしている、都合のいいペットか何かだろう。
そんな考えても仕方のないことを考えてると始まりを告げる音が響いた。
「やばっ忘れてた!」
僕はがむしゃらに走って4限に間に合わせた。
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