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さて、相楽町は意外と大きい
いや、元々はそんなに大きくなく普通の民家が建ち並んで田舎染みてた。
でもさっき述べたように10年程前にこの町は賑わい経済的に豊かになった。
そのためどこもかしこも新しい建物が並び、しかも引っ越して来て住人が急激に増加し
さらに経済が活発になり、今となってはデパートやら住宅街やらで近代都市に生まれ変わった。
相楽町の細かなことに関してはまた後ほどに。
それにしても学校からはやたら遠い。
僕は普段歩きで学校に通うため自転車を使わない。
まあそれは如月君も同じことだった。
それにしても改めて見ると、如月君は本当に美形だな
今までに見たことがないくらいだ。
身長も180cm近くあって結構体格もしっかりしている。
そう考えながらぼーっと如月君を見ていると向こう気づいたらしく
「どうした?」
照れ臭そうに答えた。
「あの…その…うらやましいなって思って
僕身長165cmしか無くて内気で
だから身長が高くていつも爽やかな如月君がうらやましいんだ」
「確かに睦月はちっちゃくてなんかうじうじしてるよな
そうだな…これからそれやめてみろ」
「えっ身長がちっちゃいこと?」
「いやいや身長じゃなくて、もっと顔を上げて周りをよく見てみろ
多分睦月の世界が必ず変わるはずだ
そしたら自ずと内気なのも消えるって」
如月君は優しげな微笑みで僕に新しく生きるアドバイスをくれた。
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