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でも正直不安だ。 なにせ今までの視点を180度変えてみろというのだから。 「僕にできるかな?」 「ああ、睦月ならできるさ 睦月は結構いい顔してるからな そんな内気じゃ先天的に備えてるものも出せたもんじゃない。 最近では高校デビューとかいうやつだが今日から変わってみろ」 「うん、じゃあ変わってみるよ」 僕らは子供みたいだけど一緒に指切りして誓ったのであった。 海風が漂い頬を撫でるようにして過ぎる。 空は紅に染まり夕日が刻々と沈みゆく最中 僕と如月君はようやく海岸に着いた。 近くにベンチがありそこに座り目前に広がる景色を眺めていた。 風が心地好く当たるので少しうとうととしてきた。 周りの音が遠ざかっていき暗闇の中に落ちていった。
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