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目を開けるとそこには… 雪景色が広がっているなんてことはなく ちょっと寝てしまったと思いながら いつの間にか日が完全に沈み 暗がりに満月が物寂しげに辺り一面を照らす中 周りを見て如月君を探す。 しかし彼の姿はどこにも見当たらない。 やっぱりこんな僕はみんなに見捨てられるんだ と思い、下を向き落ち込んでいた。 そして夢であってほしいと心の中で強く思い ふと顔を上げてみた。 するとさっきまでなかったが海上に白い一本道が連なってるではないか。 砂浜から続くそれをたどり見てくと建物がある。 「えっ!? あの言い伝えって嘘じゃなかったんだ」 少しばかりほうけていたが自然と立ち上がりそれに向かって進んでいた。 好奇心もありあまりはっきりしない恐怖心で僕の心は満たされていた。 だがその道に一歩踏みだした途端道は消え連鎖してすべての踏み場が無くなり 僕は闇に身を落としていった。 あまりの恐怖に 「誰か助けてー!」 とだけしか言えなかった。 …………… 「おい!おい!睦月!」 肩を揺さぶれながら僕は ハッと目を覚ました。 「夢…」
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