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周りは何時の間にか、ごうごうと雪が降り、男達の姿は雪の中に消えていく。
私は、男達が消えたのを見届けると降り帰り
山小屋に帰ろうとしたが、20メートル先にあった、山小屋の姿が消えていた。
しまった…奴らの「トラップ」にかかってしまった
と私が思った瞬間、背後に悪寒を感じる
と突如またあの声が聞こえる。
[ 助けて、助けて ]
と何度間も同じ要なリズムで声が聞こえてきた。
やがて私は山小屋のある方角へ向かい走り出す。
周りは何時の間にか吹雪になり、私の行くてを遮る。
「足が重い」
「体が引き寄せられる」
でもここで奴らに負けたら、体ごと支配されそうで
私は、最後の力を振り絞り吹雪の中を駆け抜けた。
吹雪も修まり、山小屋の灯りが微かに見えた。
「助かった」
と思い歩幅を確かめながら、一歩、一歩足を前へ進めていく、雪山は寒く
私の体力を奪っていくいく
山小屋の姿は微かに見えるが中々山小屋には近づけない。
「何か、おかしい」
あの嫌な声は消えたが、私の体は何かを感じていた。
「誰か…誰かいるのか。入るなら出てこい」
「……」
返事をするはずがないか……
[ 助けて……助けて ]
と今度はかすれ声の男の声が聞こえた。
「 私は後ろを振り向くと 」
「……」
そこには遭難者の救助に言ったはずの、
あの男が眼球を開き立っていた。
大丈夫だったんですか?と私は訪ねたが?「返事はなかった」
私はそっとちかづき、もういちど訪ねたが返事はなかった。
その男の、ゾンビの要な体を支え山小屋へ帰りましょうといって山小屋へ進む、
男は無口で死人のようだ。
「死人」
待てよ?あの私を振り切った、顔からあの吐き気がない
私は生命反応を確認する為に、右手で
左手の動脈をつかみ脈拍数を計った。
「脈がない」
「死んでいる」
あの登山者はすでに死んでいた。
私は「生命反応がない」死人を運んでいたのかと思いゾットし、死人をそっと雪の上に寝かし喪に服し、その場を立ち去ろうとした。
また山小屋に向かうと、急に背後に重み
感じた。
「なんだ……この重みは、……」
背中にズシリと来る重み、耳元ではあの声が、耳をなめるかのように聞こえて来る。
[助けて…助けてと]
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