レスキュー

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私は後ろを振り向くと背中には、あの死人が眼孔を開き背中におぶさる「……」 私はその場で金縛り状態になり、声を出そうと思っても恐怖で声が出なかった。 私の体は30秒程硬直した、でもこのまま の状態でいると死人に体を支配されると思い、死人を雪の地面の上に投げ捨てる。 死人は体を地面の上に打ちつけ 2~3回転雪の上を転がると、すぐに立ち上がりまた私に襲いかかる。 私は、すぐさまその死人を払いのけ山小屋へ向かおうとしたが? 山の奥の方から、私に向かい幾つもの悪しき者の気配が近づいてくる。 「助けて…ズシリ」「助けて…ズシリ」    「あの少女の声だ」 私は、何時の間にか得体の知れない者に取り囲まれていた。 私は、逃げる場所を失いジワリ、ジワリと後ずさると後ろから、私の首筋をギュッとしめつける者がいた。 私は、その両手を握りしめると少し腕の力が緩み、私は首筋に力を込め後ろを振り向く。  [ フフフフフフ……死ね… ] とあの死人が、私の首を締め上げる、私は意識が途切れていくなか、ぼやけた瞳 の中にうっすらと弱々しい少女がたっていた。    [ 助けて ] [ 助けて ] もう、無理ですね……貴方も今日から 私達の仲間、早く、早くこっちにきて。 私の意識が閉じ要とする。 だめだ生きるんだと自分に言いきかし、無意識の内に呪文を唱えていた。 「南無山妙」私の口元が少し動く、少し 死人の腕の力が緩み、呼吸が回復しもう一度呪文を唱えた。 [アアアア~早く、早く その人を殺して]
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