2/4
前へ
/77ページ
次へ
「先生!急患ですっ」 「患者は?」 「赤西仁さん、男性。29歳のO型。 自宅で倒れているのを『えっ??なんだって?!』」 名前に反応した山下はナースが言い終わる前にものすごい血相で聞き返す。 「いや、だから赤西仁さん、男性。29歳O型で、自宅で倒れているのをご友人が見つけて通報がありました。」 この病院に勤めて早7年目。 突然親友が意識不明の重態で運ばれてきた。 P「…仁…まぢかよ……バイタルは」 「KT35.5℃、BP82の70、P48…意識レベル100です。 自宅にて水溶の黄色嘔吐物多量みられています。」 P「…………… まず足の挙上して、サチュレーション計れ。あと採血も。」 「はい!」 「採血したら、貧血症状が続いてるみたいだから輸血も」 「はい」 眉間にしわを寄せながら様態を確認しテキパキと指示を出していく。 ※KT→熱、BP→血圧、P→脈、意識レベル100→意識なし
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加