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  22時半、目を開ける。 僕を両手ですっぽり抱いて アイは今、眠りの中にいる。 楽しい夢でも見ているのか その表情は 笑っているようにも見える。 …大きくなった。 しみじみと目の前の 少女の寝顔を眺めていると 隣のベッドの子供が寝返り ギシッという軋みが響いた。 僕は反射的に 耳を立て部屋の様子を窺う。  
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