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ここに
そんな子供らの増える度に
僕は思わずにはいられない。
大人は勝手だ、と。
そうでなければこの子らが
ここにいる説明がつかない。
相変わらずすやすやと眠る
大切な少女に再び目を遣る。
アイ
君が幸せであるよう、願う。
起こさないように、そっと
注意深くその腕をほどき
静かにベッドを抜け出して
いつも通りの、規則正しい
安らかな寝息を確認すると
僕は一つ頷いて部屋を出た。
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