薔薇の柩

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女主人の顔が曇った 「いや…あの妓は……もっと若くてきれいな妓もいますから…」 「いや、あの妓がいい」 女主人はちょっと考えたあと、重たい口を開いた 「実は、あの妓は病気もちで。坊っちゃんに紹介出来る状態じゃないのよ。ちょっと事情があって部屋は貸してるけど、とてもお客を取れる体調じゃなくてね」
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