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二人の間に、僅かな時が流れた。
暁はゆっくりと、声を震わせながら話し出した。
「…半年前の…あの出来事…それが…それが無ければ俺は!」
「やめろ!…被害者は暁、お前だけだと思うな…!」
一夜は声を荒げた。
ビィィィィィィィッ
建物内に、けたたましいサイレンの音が響き渡った。
「来たかっ!!」
「来るぞ!!」
少年少女はばらばらに飛び散った。
二人が居た場所には、くっきりとどす黒く丸い跡が残っていた―――
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