開始

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5分なんてあっというまであった。 生徒は帰りのSHRを始めていた。 『そろそろ開始しろ』 「分かりました。」 男は放送マイクのスイッチを入れようとする。 が―――。 バァンッという音と共に誰か入ってきた為、男は放送台の下に隠れる。 「君は静かに入れんのか全く……これか?」 「すんません……何か知らないけど主電源のスイッチ入ってるし、そっちのスイッチを押せば話せます」 「分かった」 ピンポーンパンポンと音が流れると、女子は凛とした声でいう。 『生徒会は今すぐに生徒会室に集まってくれ!話がある、以上』 二人は立ち去った。 (生徒会の子達か) 男は椅子に座られなくて良かったと思うと、放送室の鍵を閉め、10分くらい間を開けて仕切り直す。 『これより―――』 もう後戻りは出来ない。
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