第15章

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小さな、小さなカズヤの後ろ姿が、私の視界から完全に消えた。 「…っうあぁぁぁぁっ!」 私はやっと、声をあげて泣いた。 無理矢理抑え込んでいた感情が、堰を切って溢れだす。 私にはもう何も無い。 帰る場所。 共に群れる仲間。 優しい姉、カチュア。 …大好きな…カズヤ。 全て、全て失った。 涙が溢れる両目を手で覆う。 心も視界も深い闇に包まれて、息が苦しい。 どっちが前か後ろかわからなくて…どこに行けばいいのかわからない。 「カズヤ…カズヤッ…!私どうすればいいんだっ…?」 その時、闇の中で微かに灯ったカズヤの言葉。 『僕、また会いに来るからっ!』 目を覆っていた手を離し、涙で濡れた顔をあげる。 カズヤが残していってくれた、希望の言葉。 私の道標…。 .
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