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なにも無くなんか、ない。
私には、カズヤの『約束のゆびきり』がある。
果たされる事のない約束だけれど、カズヤの想いが、孤独な私にずっと寄り添っていてくれる。
絶望の暗闇に、微かな光を灯してくれる。
両目の涙を腕で強く擦り、空を見上げた。
春の澄みきった青空に、小さく呟く。
「…カズヤ。私、待ってるから…」
5年でも、10年でも、
…命尽きるまでここで待っているよ。
カズヤの思い出と、『約束のゆびきり』を胸に、
ずっと、
ずっと……
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