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ドルルッドルッドルッ…。
バードを乗せたバイクが緩やかに停まる。
「よぉ、アルフ、早ぇなぁ。こんな朝っぱらからこんなダウンタウンで朝飯でも食ってたか?」
バードは先に来ていた幼なじみ、アルフに声を掛けた。
「ハンターたるもの、コールがかかればどこにでも飛んで行きますよ、オレは真面目なんでね。月曜の朝だってのに二日酔いのお前とは違っての」
「二日酔いじゃねぇよ、まだ酔ってんだ。でも、ま、酔っぱらいでも余裕だろ?ランクEの上に飛べないタイプブルーの青蟲だぜ?」
バードはバイクを降りメットをハンドルにかける。
「そうだな、ミタマネも大した数にはならないだろう。やっつけだな。でも残念ながらここに来たハンターは今のところオレらだけだ。このまま誰も来ないってオチも大有りだ」
「だろうなぁ、オレだって近所じゃなかったら来なかったよ。っと、言ってる間にあれがランクEちゃんかい」
バードがアゴで指し示したビルの壁に、体長2メール程の蟲が3体へばりついていた。
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