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「ちゃちゃっと行こうぜ、腹減ったよ」
愚痴りながらバードは腰に差した剣を抜く。
その剣はスラリと長く、鈍く光る片刃の剣。それは一目で金属以外の物で出来ているのが分かる。
その柄には引き金がついている。
カシャン。
柄を勢い良く左に振ると、剣の付け根、鍔の少し上の一部がが左にずれ、3ヶ所穴が空いているのが見える。ちょうど拳銃の弾を入れる弾装のような。
そこに左腰のゴツイポシェットの下部、少し長方形にせり出した部分に見える赤い塊に親指を掛け下に引き抜く。同じ動作を3度繰返し、赤い弾丸の様な物質、ミタマネを3本取りだし、剣の穴に装填した。
「あんなランクEじゃほとんどミタマネ出ねぇだろ、使うミタマネはちょっとにしてぇなぁ」
「そりゃお前の腕次第でしょ?」
アルフも同じく、剣に3本ミタマネを装填した。
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