雨のしずく

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高校2年生の秋に人生で初めて出来た彼氏を振った。 今思えば初めてだったから不器用で慎重な恋だったと感じる。 彼…真一(しんいち)と出会ったのは丁度1年前の高校1年生の秋のこと。 「おい神木!」 振り返ると彼がいた。 「お前…これ。」 差し出されたのは手紙だった。 「あ………。中身…見た?」 「わりぃ、見ちった。いや、悪気は無かったからな?持ち主に届けようと思っ…」 グシャッ 「…わざわざありがとっ」 「ちょっ…!神木!」
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