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それから一週間ほどたって、アパートは決まり、家具やらを買っている時、姉から電話がはいった。
父たちが見つかったと言うのだった。
車で逃げようとしたようだった。
泥だらけの車の中から、四体の死体があがった。
身元紹介で、姉に連絡がいったようで、判明した。
洸も既に知っていた。僕は冷静だった。
ここまでの事になっていると、人間自分の事ばかりを案外考えないものだ。仕方ない、それしかなかった。
あまりにおおくの人間が犠牲になりすぎた。
イレギュラーすぎて、現実に辿り着けないとも言えた。
通夜は?と僕が聞くと、それは暫くの間は出来ないようで、結局きちんと行ったのは、それから一年後の事だった。
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