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次の日、僕は何故か知らないが既に父親の家にいて、記憶が曖昧なのだが、妹を笑顔でだいていた。
それが最初の、洸(こう)との出会いだ。
僕は、毎日のように洸を抱きに行った。
自分より幼く、自分の手や足や鼻が似ている事が愛おしくて、自分があたかも守ってるとの優越感に浸っていたのかもしれなかった。
母親は違えど、洸は紛れもなく自分の妹だった。
それから半年、父親は九州へ転勤して、洸とは会えなくなった。
洸は、自分のものなのにと、僕は泣いた。
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