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「久々だから緊張しちゃうなあ」
私は、彼らの家の前でウロウロしていた。
「……りかちゃん?」
「え?」
振り返ると、ウヨンさんがいた。
「久しぶりだね。何か用?」
「うん……」
「じゃ、上がりなよ」
ニコッと笑う笑顔は、ぎこちなく見えた。
「ヒョン、お客さーん」
「誰かな?」
ジュンスさんが小走りしながら、玄関にきた。
「幻覚かな…?りかちゃんが見える」
ジュンスさんは目をこすりながら、私を凝視している。
「えっと…本物です」
「会いたかった」
ぎゅっと抱き締められ、苦しくなった。
「く、苦しい………」
「あぁ…ミアネ」
ジュンスさんは、ゆっくりと私を離した。
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