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その人の家はスーパーから近かった。
「ここです」
玄関に案内されると、男性の靴がいっぱいあった。
「全部あなたの靴ですか?」
「あっ、違うよ。ヒョンたちの」
大人数のお兄さんがいるんだ、と思った。
「あのね、僕の名前はソンミン」
「韓国名……?」
「うん。韓国人なんだ」
「だから…日本語に違和感」
出会ったときから感じてた違和感は、日本語のせいか。
「私……韓国語話せるよ」
「ほんとっ!?」
韓国語で自己紹介すると、ソンミンさんが目を輝かした。
「すごいっ」
日本語じゃなく韓国語で誉められた。
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