54人が本棚に入れています
本棚に追加
「私は……「ヒョン!ただいま」
話そうとした私の言葉は遮られ、玄関の方が騒がしくなった。
「弟たちが帰ってきたみたい」
イトゥクさんは立ち上がり、玄関に向かった。
「お客さんがいるから静かに」
「誰がいるの?」
8人くらいの人がリビングに入ってきた。
「わぁ!女の子だ♪」
可愛い男の人が私に向かってきた。
「僕はリョウク。君は?」
「ま、麻奈美」
「あれ……日本人?」
「はい」
「韓国語上手!ねぇ、この子、誰の友達?」
みんなが一斉に私の顔を見た。
「僕だよ。助けてもらったんだ」
キッチンからソンミンさんが顔を出した。
「ソンミニヒョンのお友達かあ~」
「………」
「僕らも友達になろう?」
リョウクさんが手を差し出した。
「は、はい……」
その手を握り返すと、リョウクさんは喜んだ。
_
最初のコメントを投稿しよう!