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「リョウクさん……」
「あ、呼び捨てにして?」
「リョウク……オッパ」
「ふふ。まあ、いっか」
この人、すっごくニコニコしてる。
「ご飯の用意してこよっと」
「私も……」
「麻奈美ちゃんは駄目だよ」
リョウクオッパが立とうとした私を再び座らせた。
「お客さんでしょ?」
リョウクオッパがキッチンに行ったな、と考えてると
「今日のご飯なんだと思う?」
お腹をさすりながら私に話しかけてきた。
「………トッポッギとか」
「わあ、いいね。楽しみ」
それだけ言うと、スキップでリビングを出て行った。
「あの人は……?」
「シンドンだよ」
イトゥクさんが教えてくれた。
「ねねっ、なんて名前なの?」
「……麻奈美」
「可愛い名前だね。俺はウニョク。よろしく」
歯茎を見せながら笑っていた。
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