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家に着いて、椅子に座った。
「あ、叔父さんに電話しよっと」
私は母が亡くなってから叔父さんに毎日電話していた。
かけようとすると、叔父さんからかかってきた。
「もしもし?」
『麻奈美ちゃん、よければ働かない?』
「え?ほんとっ?」
仕事内容を聞くと、芸能人のマネージャー。
「芸能人って誰?」
『SUPER JUNIORだけど、知ってるか?』
「……知らない」
聞いたことない芸能人だ、と思った。
『で、やるか?』
「……うん。お金稼がなきゃだしね」
『わかった。連絡しておくよ』
それから世間話をしてから、電話を切った。
「叔父さんのあの一言……」
"男装してバレないようにしてくれ"
なんて、意味わかんない。
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