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「叔父さん、着替えたよ」
一応、バレないはずだけど……
「おっ!バッチリ」
これあると便利だ、と言って男性の服をたくさんくれた。
「あ、ありがとう」
「社長にはもう言ったからな」
「うん」
「明日から頑張れよ」
―次の日―
「いってらっしゃい」
「いってきます……」
送ってくれると思ったのに、交通費と地図を渡された。
「………眠い」
あくびをしながら、マイペースに地図通り進むと
「ここかな……」
辿り着いたのは、空き家っぽい家だった。
「家は結構綺麗だし、広そう」
ピンポーン、と鳴らそうとしたのに玄関の扉がいきなり開いた。
「いったー……」
頭をぶつけて、しゃがんだ。
「………誰?」
「あのっ………あ」
顔を上げ、見てみるとソンミンさんだった。
「誰ですか?」
「わた……じゃなかった。僕はここの人のマネするために」
「なるほど。どうぞ?」
………よかった。
案外バレてないかも!
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