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「こんちわ。あんたが十一? 十二? どっちでもいいわ……龍星の子ね?」
女性はずけずけとした物言いだったがいやな気はしなかった。
てかやっぱ聞いてたんじゃねえか。
「ええ、はい。まあ……」
マグさんはふーんといった後、俺の肩のブレイブに目を移した後、再び口を開いた。
「あんたさあ、こんな美人のお姉さまのおっぱいに埋もれといて泣きそうになるとか、男としてどうなのよ」
訂正。覗き見もしてやがった。
俺は顔が赤くなったのを感じながら口を開いたが、ぱくぱくしただけで何も言えなかった。
「情けないったらないわよ。師弟愛って言葉知ってる?」
その言葉、熨斗付けて返すぞコノヤロウ。
なんか重大な勘違いをしている。
「ヒアデスの団長だか何だか知らないけどなあ」
俺は反撃を試み、
「なによ短小」
膝から崩れ落ちた。顔に血が集まり、肩が震えるのが止められない。
「あたし、前にあんたを一回治療したし、昨日は隅々まで調べ尽くしたのよ? 総団長命令でね」
そう言ってにやりとするマグさん。
ため息を吐く泉さん。
俺は我慢できなくなって口を開いた。
「け……けだもの!」
「乙女かあんたは」
あきれた様子のマグさんに今度はブレイブが話しかけた。
至って真面目な口調だ。
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