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あたふたとあっちに行ったり、こっちにいったり、取りあえず、初子先輩の指示を待とう。
「神崎さん。至急病室の準備に取り掛かって。405号室が空き部屋になっているから」
「はい!」
薄暗い廊下をオドオドと走りぬけ、405号室に向かう。
勢いよくドアを開け真っ暗な病室を見ると誰も居ない筈のベッドの上に人影が
「ヒィ~!」
思わず奇声を上げて尻餅を着いた。
「ほや?」
そう言いながらその人影が起き上がる。
這いつくばって、必死の思いで部屋の電気を点ける。
「ほや?」
見慣れた患者の姿が有った。
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