第一章 ただのヤンキーですけど?

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「あー、やっぱバイクは最高だなー」 俺は5、6人のバイク集団の先頭を走りながら呟く。 俺たちは暴走族集団『シルバー・ウルフ』 俺はそのリーダーを務めている。 『銀狼』の通り名を持つ、神山市南部を統治する総長。 今日は、西部に間違って入ってしまった仲間を助けに来たのだ。 ここ神山市は5つの地域に分かれている。 俺が治める『南部』 最凶のレディース『ホワイト・ローズ』が治める『北部』 俺のダチで、同盟も組んでいる『東部』 そして、ほとんど統制がされていない『西部』 西部にはリーダーはいるのだが、集団をまとめることには興味がないため、西部は荒れている。 俺も一度西部に攻め入ったが、奴らは有能な手駒が多かったため、あまり手傷を負わせられなかった。 そして、俺たち暴走族が絶対に領土を広げられない地域。 『中心部』 そこは『幻影』と呼ばれる神山市最強といわれている者が、たった1人で統一しているらしい。
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